オーナーのソウイチです。今回は僕が思うに国内NO.1 と断言する夢のダイビングスポット小笠原へ、お客様と一緒にダイビングトリップへ行ってきました。
東京浜松町、竹芝桟橋から片道24時間のフェリーでしかアクセスができない小笠原は、最短の旅程で6日間というハードルの高さです。簡単にはアクセスできない秘境だからこそ、今尚、豊かな自然が残されており、私たちダイバーにとって憧れの舞台となっています。
小笠原のダイビングは、初心者向きに潜ることも可能なのでダイビングライセンス取得してからすぐにチャレンジすることも出来ます。しかし、小笠原の海を存分に楽しみたいなら、しっかりとスキルをマスターしてから挑むのが断然おすすめです。イソマグロや、シロワニなどの大物が現れる大場所は、全てドリフトダイビングなのでフリー潜降やホバリングでの安全停止を軽くこなせるレベルが望ましいと思います。何度も行くことができない小笠原だからこそ、準備は万全にしておきましょう。
いよいよ24時間の船旅です。このご時世、電波の無い24時間、どう過ごして良いのか?想像もつかなく無いですか?トランプと人生ゲームを持ち込み、とりあえず昼間から乾杯して旅を楽しみます。
小笠原丸にはラウンジがあり、共有の飲食スペースがあります。これからどんなダイビングができるのか、仲間と想像を膨らませ、楽しいトークが交わされます。こんな時間が小笠原トリップの期待値を上げ、感動をより大きなものにしてくれているのかもしれませんね。
ここまで眠気に勝ち続けた者だけが拝める美しい夕陽。もう既に半数はベッドの中ですね。僕も既に力尽きておりました。笑
翌日11:00、ちょうど定刻通り24時間かかり小笠原、父島に到着。何も無い大海原に島が見えてくる瞬間はとても感動しますよ。
今回のツアーでは到着日から4日間のダイビング。サンライズが利用しているのは小笠原の現地ダイビングショップのウラシマンです。森下さんあやのちゃん、いつもお世話になっております。この旅も、よろしくお願い致します。
初日は父島周辺のポイントでチェックダイビングが入ります。
チェックダイビングでは湾内のシロワニポイントから。いきなりシロワニに会えるのか?!期待値が上がります。
到着1DIVE目からいきなり本命のシロワニ登場!
サイズとしては小ぶりなシロワニでしたが、前回の小笠原ツアーでは惜しくもシロワニに出会えずだったので今回はスタートから絶好調です。ちなみにこのシロワニは国内のダイビングポイントで安定して出会うことができるのは小笠原だけだと認識しています。
シロワニの凄いところはその大きさも見事ですが、何より至近距離まで近づいてきてくれること!目が悪く、ダイバーの存在が気になるので近寄ってくるんでしょうね。こんな事を言うと中には怖がる人もいると思いますが、とっても温厚な性格のサメで危険性は無いとされています。
2ダイビング目は父島周辺では最も期待値の高いカンヌキロックへ!初日からカンヌキ入れてくれるなんて、ウラシマンに感謝!
エントリー早々に大型のギンガメが群れている!そして超大型のイソマグロが凄い数で群れている!そしてゲストが全員暴走している!笑
こんな群れを見たらサンライズのゲストは暴走が止まりません、笑
透明度が良いのである程度見守りながらそろそろ限界かってところでリコールするも、なかなか戻ってこない。そうこうしている内にゲストに追い込まれたマグロが先に戻ってきました。後ろからはサンライズの暴走隊が追いかけてきます。おとなしく待っていた僕と、残されたひとりのゲストはマグロ超至近距離!ラッキータイムで僕も撮影に!
写真ではなかなか伝わらないと思いますが、体調1〜2mほどのイソマグロが群れている姿は圧巻です!暴走隊は僕の顔色を気にしつつ大喜びの2ダイブ目となりました。今回は小笠原なので多少の?暴走は許しました。笑
そんなわけで初日から超ポテンシャルを見せつけてくれた小笠原の海でした。
2日目、3日目は小笠原の中でも最も期待値の高い本命ポイント「ケータ」に遠征できれば最高のプランニングになりますが、それはスキルと海況次第といったところです。スキルは磨いてきたから良い海況を祈るばかりでしたが、残念ながら風が強くケータ遠征はできませんでした。
驚愕のシロワニ
2日目はシロワニの名所、鹿浜でのダイビングとなりました。初日からシロワニは見ていたのでそこまでの期待値はなく潜ったのですが、このダイビングが僕の過去でもトップ3に入る、すんごいダイビングとなりました。
鹿浜のシロワニは初日の個体より大きく、距離も近い!洞窟の中なので逃げ場が無くずっと撮影でき、映像の撮れ高がエグすぎました!
シロワニの見事な歯をご覧ください。白い、美しい、かっこいい。口の中のピンク色も、目の小ささもまさにどこからどう見ても凶悪な犯罪者。いろんなサメがいますが、ここまで近寄れて、「ザ」なサメを撮影できるのはシロワニくらいじゃ無いでしょうか?!
タイミングとゲストのアプローチが良かったんでしょう。本当にメモリアルなダイビングとなりました。
今回のツアーのハイライトはシロワニでしたが、他にも魅力的な生物と沢山の出会いがありました。
ダイビングの合間に上陸した南島はまるで天国のような場所でした。
海だけではなく陸上の大自然も、五感で感じまくった小笠原トリップでした。来年も開催する予定なので小笠原ツアーに興味がある方はソウイチまでお尋ねください。一緒に生涯の宝物を作りに行きましょう。
コメント