ダイビングの上級者になるには?

このページをご覧になっている方は、ダイビングにハマってしまいもっと上達したい。そう思っている方だと思います。しかしダイビングの上級者とは一体どのようなものなのか分かりにくくはありませんか?他のスポーツのように勝敗があるわけでもなく、スコアもありません。また上達したいけど具体的に何をどうすれば良いのか分からない方も多いかと思います。そんな方に向けてこのページでは上級者の条件と、上級者になるためのトレーニング方法を解説します。

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ショップオーナー|ソウイチ
通称リスクジャンキーの異名を持つダイビングショップオーナー。近年のゆるゆるダイビングにアンチテーゼを唱え、アグレッシブで刺激的なダイビングを追い求めて激流やディープを攻めるファンキーなダイビングスタイルのガイドインストラクター。上級ダイバーの育成に誰より本気で取り組んでいる。

目次

ダイビング上級者とは?

突然ですがこちらの動画をご覧ください

上級ポイント神子元島でのダイビングのワンシーンです。泡が上に上がらず真横に飛んでいく様子から激流具合が分かるかと思います。

登山で例えると分かりやすい

登山とダイビング

ダイビングとはスキルが可視化できず、上級者の定義を言葉で表現するのは難しいです。ですから登山に例えて説明しましょう。あなたは高尾山に登った事がありますか?頑張ればスニーカーでも登れますね。では北岳はどうでしょうか?ましてや冬ともなればそれ相応の装備が必要です。もちろん普段からの体力作り、トレーニングは欠かせません。エスケープルートの確保や緊急時の対処法なども把握しておく必要があります。また当日の天候や気温なども予測する知識も必要ですね。話を海に戻すと、ダイビングの上級者とはハイレベルな海をストレスなく安全に潜れるダイバーを指します。

上級ポイントの魅力

激流&大物狙いのダイビング

このページに辿り着いたあなたはよほどダイビングに興味があるかドMの変態かのどちらかでしょう。そんなあなたにピッタリなのが激流ドリフトダイビングです。ダイビングそのものも楽しいですが、難易度の高い事に挑戦して、成長し、目標を達成することに価値を感じるでしょう。

苦労の末に見れる景色、ダイバーにしか感じることのできない世界観は生涯記憶に残るでしょう。銀色に輝くハンマーの魚体は脳裏に焼きついて、またあの景色を見たくて大海原の激流に突っ込むわけです。

▼激流、神子元島でハンマーを追う!

ディープダイビング

あなたは今までのダイビングで最大深度は何メートルでしょうか?大抵のダイビングショップの場合、20mくらいまでしか潜らないことがほとんどです。普通、一見さんだけを相手にガイドする場合は、お客様の安全度を考えれば妥当な判断と言えます。しかし私たちレクリエーショナルダイバーは40mまでのダイビングが許されています。水深30mを超えてくるとあたりの音は消え、自分の呼気の音に支配されます。静まり返ったディープでは浅場とは一風変わった妖艶な世界が待っています。窒素酔いや減圧症のリスクも高いので相応の準備が必要です。

▼異世界の伊豆海洋公園のディープダイビング

上級者になるメリット

ダイビングの安全性の向上

紹介した激流ポイントやディープダイビングなどは通常のダイビングと比較するとハイリスクなダイビングになります。そのため上級者になるとリスクが上がるんじゃ?と思う方もいるかもしれませんが、実は逆です。過去の様々な事故例を検証してきましたが、ダイビング事故に遭う方は初心者ダイバーやブランクダイバーが圧倒的に多いのです。それも事故の原因を追及するとあまりにも初歩的なことで残念な結果を招いていることがほとんどです。

上級者になることのメリットは高難易度の海にチャレンジできるだけではなく、潜在的なダイビングに付随するリスクを軽減できることです。自分自身の安全を自分で担保することが必要なダイビングにおいて、本来全てのダイバーが上級者になる努力をするべきなのです。

上級者と認められる条件とは?

曖昧な上級者の定義をチェックリストにしてみました。以下のチェックリストに該当がいくつ入るでしょうか?確認してみましょう。

いかがだったでしょうか?20項目中15個以上該当項目があれば上級者と言って良いと思います。上級者とは知識、体力、スキル、装備、心構え、メンタルが備わった方を指します。

上級者になったら潜ってみたい海3選

神子元島

ハンマーヘッド

伊豆半島沖合に位置する神子元島は上級者しか潜れない一級ポイント。日本でハンマーヘッドシャークの大群を狙えるのは、ここ神子元島と沖縄の与那国島だけ。夏は神子元島、冬は与那国島と年中ハンマーを追いかけている上級者もたくさんいます。一度ハンマーの魅力に取り憑かれてしまうと他のダイビングでは満足できなくなってしまうほどです。

粟国島

粟国島ギンガメ

初夏シーズンの上級者の定番。沖縄本島から南西に70キロほど離れた離島粟国島ではギンガメアジトルネードを見ることができます。渦を巻くギンガメトルネードの迫力もすごいですが、特大ナポレオンや時にジンベエなども出現するポテンシャルの高さが魅力です。かなりの激流になることがあり、それも楽しみの一つです。

トライアングル

沖縄トライアングル

近年開拓された沖縄本島のポイントで、国内では最もハイレベルなポイントの一つです。数万匹のタマンの群れやバラクーダの群れなどドリフトダイビングで大物と群れを狙えます。ボトムが無い中層でのダイビングになるので高度な深度管理能力が求められます。

上級者になる方法

ダイビング上級者になるためには二つの方法があります。一つはPADI始め各指導団体の上級コースに参加することです。レスキューダイバーコースやダイブマスターコースは大幅なスキルアップが期待できます。もう一つはトレーニングが得意なダイビングショップに定期的に通いコーチングしてもらうことです。達成条件やコースの雛形が決められたPADIコースと、柔軟に個々の能力に合わせて指導できるコーチングを組み合わせればダイビング上達にとても効果的です。

インストラクターの役目とは

お客様が上級者になりたいとインストラクターに伝えた時、大抵の場合は「経験本数を積むこと」と片付けられてしまいますが、実は違います。インストラクターと言う業務は、お客様がなるべく短い時間、少ない労力で大きな成果を出していただくことが役目です。ダイエットトレーナーでも塾講師でも役目は同じです。

神子元島では300本ほどの経験本数でようやく中級レベルと呼ばれます。ダイビングに毎週通うようなヘビーユーザーで年に100本程度なのでそれでも3年はかかります。何かと多忙な今日、あなたの貴重な時間とお金を最小限にして最大限のスキルアップができるのがサンライズダイビングです。当店でトレーニングを積んだお客様は50〜100本程度で上級海域にチャレンジできるレベルに到達します。

激流ダイビング

写真のような悪い透明度と激流でも安定したメンタルと、耐え忍ぶ体力、流れに逆らって泳ぐ泳力、常に仲間とコンタクトを取れる感度。上級スキルを身につけて究極の海にチャレンジしてみませんか?

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サンライズならあなたの本気に応えられます

ダイビングを上達するには周りにどのようなダイバーがいるか、利用するショップがどんなスタイルのダイビングをするのかに大きく左右されます。サンライズは今までたくさんの高難易度のポイントにチャレンジしてきました。そういったスタイルを好んでサンライズを選んでくださる本気で楽しんでいるお客様がたくさんいます。私たちと一緒にハイレベルなダイビングにチャレンジしてみませんか?まずはファンダイビングで一度お越しになってスキル診断を受けてみてください。

ハイレベルトレーニング概要

参加対象
Cカードをお持ちの方でレベルアップしたい方
リピーター推奨
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基本プラン
海況メンバーによって決定
料金
ファンダイビング料金(場所ごとの料金)
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