穏やかな海と豊富なマクロ生物。初心者から上級者まで楽しめる富戸の海。伊豆半島のダイビングと言えばここ富戸。
富戸のダイビングの歴史は古く、日本にダイビングが持ち込まれた当初からダイビングポイントとして使われていました。城ヶ崎海岸のスタート地点に位置し、潮通しが良いため良好な透明度と、様々な生物に恵まれた東伊豆のダイビングのメッカです。東に突き出た岬が波風をブロックし、穏やかな海況に恵まれやすいのもダイバーが多く訪れる理由の一つです。
穏やかな海況と豊富な生物層からビギナーから上級者まで幅広く楽しめます。フォト派はもちろん、体験ダイビング、 オープンウォーター講習、ファンダイビングと開催できるメニューも多いです。
約4000年前、東伊豆のシンボル的存在の大室山が噴火し、流出した溶岩が伊豆高原を形成しました。海に流れ込んだ溶岩は急速に固まり、高低差のある地形と魚が寄り付く岬を作りました。富戸の先端にある門脇灯台は景勝地としても有名な場所です。
周囲が溶岩流から形成される岩礁帯で、大きな河川もなく、外洋に突き出た岬の懐にあるため潮当たりがよく透明度が期待できます。急深な地形は様々な生物を運んできてくれるのでマクロネタが豊富で珍しい生物なども見ることができます。ディープからシャロー、ビーチからボートと選択肢も広く、様々なダイビングスタイルを包容してくれる懐があります。
溶岩が作り出した富戸ホールも魅力的です。東伊豆では洞窟などの地形ポイントが少ない中、ここ富戸は超浅場にプチ洞窟があり、簡単なケーブダイビングができます。透明度が良く日差しが強い日はコントラストが効いて映え写が撮れます。
東伊豆では最も多くのボートポイントを持っています。ほとんどのポイントが外洋ダイビングで急深な地形なため、自己管理できるレベルは必要ですが、魅力的なポイントが多数用意されています。
ブロックが積まれたピラミッドは長さ80m、高低差15mの大型の人工漁礁。魚影が濃くキンギョハダイを初めイサキなど様々な魚種が観察できます。潮通しが良いため、ソフトコーラル群が見事で、ストロボ2灯セッティングで挑みたいですね。更にトビエイなどの遭遇率も高く、群れ、大物とワイドなダイビングが楽しめます。魚礁は様々な魚種が住み着いているので、マクロも探せばいくらでも楽しめます。
最も突き出した岬のマエカドは、急深な地形と潮当たりの良さで見事なソフトコーラル群が観察できます。どちらのポイントも深めなので自己管理と減圧管理は必須です。