大室山の噴火で流出した溶岩が流れ込んだ八幡野の海は城ヶ崎海岸らしい、ダイナミックな地形を作り出しています。
伊豆半島の東海岸、城ヶ崎海岸の中にある八幡野は初心者でも潜りやすいビーチポイントがメインです。関東圏からアクセスも良く、多くのダイバーが訪れるエリアとなっています。急深な地形でディープへのアクセスも良いため、浅場の魚から深場の魚まで幅広く生息しています。
９月以降になると吹き始める北東の風に強く、富戸、川奈クローズ時によく使うポイントです。他ショップも移動してくるため混雑することが多いです。
その昔、大室山が噴火してこの辺りの海岸一帯に溶岩が流出し、海に流れ込み、出来上がったのが伊豆高原と城ヶ崎海岸だそうです。海に流れ込んだ溶岩は海水によって冷やされ、急速に固まり、ダイナミックな地形を作り上げました。城ヶ崎エリアに該当するダイビングスポットは全て、急深で外洋に面していて潮当たりが良いのが特徴です。八幡野はそんな城ヶ崎エリアの一つで安定した透明度、外洋から立ち寄る様々な魚種が観察できるポイントです。
ビーチの中でもメインのポイントになっているのが潜水エリアのちょうど中央付近にある小高い岩、アジ根です。ボトム水深１８mから根頭で７m付近まで立ち上がった根は様々な魚種の拠り所になっています。なんといっても水深がちょうど良いんです。浅すぎず深すぎないので、エアと減圧の管理が楽で、余計なことを考えず、じっくりフォトダイビングできるのがグッドです。
エントリー付近にも小さな根があり、イソギンチャク畑が広がています。ここはミツボシクロスズメやクマノミがたくさん生息していて体験ダイビングや初心者にはおすすめです。カラフルな南国のような景色が楽しめます。
急深な地形なのでディープまでアクセスが良く、ディープエリアの砂地ではカスザメ、ネコザメ、サカタザメなどの底生のサメが観察できることが多いです。
八幡野のボートポイントサザエ根はダイナミックな岩盤が作り出す高低差の高いポイントです。２０m付近から水面付近まで立ち上がった根はキンギョハナダイが多く生息していて、桜吹雪のような群れが観察できます。大ぶりのトサカもたくさんあり、東伊豆らしい景観が楽しめます。
乗船時間が短く、すぐに着くので船酔いの心配もなく初心者〜中級者でも楽しめるポイントです。ただし１８mは超えるのでアドバンスは必須でダイビングコンピュータも持参していることが条件となります。
数ある東伊豆のボートポイントの中でも最も外洋に位置するディープポイントです。潮当たりの良い地形が魚影の濃さと美しいソフトコーラル群を作り出します。この界隈では他のポイントを圧倒的に凌ぐ迫力があります。また、ネコザメ、ドチザメも多く、サメ＆ハナダイ＆ソフトコーラルなんていう素晴らしい景色が期待できます。
本格的なディープダイビングになるので短時間勝負です。狙いはソフトコーラルとハナダイのワイド一本に絞り、ストロボやカメラの設定は予め調整して、素早く水中世界を切り取るスキルが必要です。東海岸のコンディションが上がってくる秋シーズン以降に狙っていきたいポイントです。
水深が深めなのでダイブコンピュータの扱いと減圧理論に理解があるダイバーであることが必須です。
