伊豆半島の西海岸、中間地点ににある穴場的ダイビングスポット。一般的に知名度が低い浮島は、観光客やダイバーも少ない隠れ家的なダイビングサイトです。ダイビングでお世話になるサービスは、名前をサンセットリゾート名乗るだけあって、駿河湾を望む夕陽がとても美しい場所です。海は岬に囲まれた湾内がダイビングエリアとなっていて、穏やかなビーチは最大水深でも１０m程度と、かなり浅いので初心者でもリスクなくダイビングすることができます。
浮島は西伊豆エリアの中でも特にマイナーな場所で、一般的な観光客などはほとんど来ません。それだけに静かな街並みと、都会の喝采を忘れさせてくれ癒される場所です。そんな伊豆らしい浮島が僕は大好きです。
ここ浮島の一番の魅力は、伊豆で一番ウミウシが多種多様なところです。ビーチポイントにはドラゴンホールと、海上アーチと呼ばれるウミウシ洞窟があり、どちらもたくさんのウミウシが観察できます。水深が浅いためロングダイビングが可能で、６０分ウミウシに張り付きじっくり撮影することができます。
ドラゴンホールのウミウシは多種多様で、１ダイビングで２０種類以上のウミウシが観察できることもあります。フォト派のウミウシ好きダイバーにとっては天国のようなダイビングサイトです。
冬シーズン、ダイバーも少なくなる季節に本格的にシーズンインする浮島。とても小さなウミウシと言う生物を、観察し、撮影するとても地味なダイビングがハマってしまうととても楽しいのです。
ボートポイントのカマガ根はー２０m付近から突き出た大きな岩礁。ウミウシの聖地はビーチだけでは無くボートポイントも伊豆でNO１のポテンシャルです。ビーチとは違った種類のウミウシが生息しているので、ボートダイビングもおすすめです。
ダイビングレベル評価は優しめ。激流になることも少なく、急激な降潜浮上が必要なポイントでは無いため、最低限のスキルを習得していれば、初心者でも気軽にダイビングすることができます。
浮島のウミウシダイビングが本格的に面白くなって来るのは１２月以降。盛期は１月〜２月です。西風が吹きやすい季節なのでクローズ率も高いですが、凪の冬の日、ウミウシに明け暮れたダイビングをしている自分は、ダイビングバカだと自覚する瞬間です。そんな自分がまた最高にクレイジーで頼もしいと思うのが、ダイバーと言う人種なのかもしれません。
日も短くなった寒い冬の日、ダイビングを終えてサンセットリゾートの温泉に浸かり、傾く西陽を眺める瞬間は充実した一日の締めくくりに最高です。ウミウシに興味があるダイバーはここ浮島へご案内いたします。
