伊豆半島の西海岸北部に位置する井田は、他から隔離された、昔ながらの日本の風景を残す閑静な集落です。春には菜の花と桜が咲き誇り、海岸線には、黒松と富士山という素晴らしい景色を望むことができます。
穏やかな気持ちになれる井田は海だけでなく、街並みや風景も楽しんでいただきたいダイビングポイントです。
2月下旬に訪れた井田では、冬晴れの中、ひと足さきに春の訪れを感じさせてくれました。
井田のダイビングサービス、は井田ダイビングセンターとマリンクリエイト井田が施設やタンクなどを提供しています。サンライズでは井田ダイビングセンターを使ってお客様をガイド、引率しています。清潔感のある施設と、白いウッドで装飾されたショップ施設は、海を演出してくれていて心が躍ります。現地サービスはフォト派のダイバーが中心となってダイビングを楽しんでいます。
伊豆のダイビングの聖地、大瀬崎から少し南下したところにある井田は、大瀬崎とよく似たコンディションの海です。ゴロタ浜からのエントリーで急深な地形をしています。30m位まではゴロタが続き、そこから先は砂地が急傾斜で落ち込んでいきます。初心者からでもエントリー可能ですが、急深な地形なのでダイビングスキルとしては、まずストレスなく耳抜きができることが望ましいです。
また深度の急な変化に伴って浮力も激しく変化してくので、浮力コントロール力もある程度は身についていると良いでしょう。フォト派が多い海なので、邪魔にならないように、砂の巻き上げやコーラル類への接触には特に注意したいです。
井田の海はたくさんの美しいソフトコーラルが育っています。スキル不足による、これらへの接触は避けたいところです。
ディープエリアに行くとさらにコーラル類は賑やかになり、巨大なウミウチワが出迎えてくれます。ガイディングにもよりますが、深いダイビングになることが多いのでダイブコンピュータは必須です。深度コントロールと窒素圧もしっかり管理する必要があります。
ダイビングスタイルはビーチダイビングのみで、ボートはありません。エントリーは堤防の横からゴロタ浜を入るか堤防からジャイアントストライドエントリーになります。結構高いので初心者の方はびっくりするかもしれません。ポイントは一ヶ所に限られているため選択肢は少ないですが、その分珍しい生物などの情報も多く集まります。
井田は周辺には大きな川も無く、人工物も少ないので安定した透明度が期待できます。また西海岸は黒潮の恩恵も受けやすいので、駿河湾に黒潮が刺されば透明度20mオーバーの真っ青な海でダイビングできることもあります。
2024年、ゴールディンウィークに訪れた際は、黒潮の接近で透明度は20m。真っ青なコンディションの中でアオリイカが大爆発していました。伊豆半島ではアオリイカの産卵シーンは各所で観察できますが、この青さで写真撮影できるポイントは、なかなか見つかりません。
生物の豊かさはもちろんですが、井田の海はソフトコーラルが非常に豊かです。可愛いお魚たちもソフトコーラルを背景にすると一段と写真映えするのでフォト派に絶大な支持を得ています。ビーチダイビングなので深度コントロールが効くのと、制限時間についても融通が効くのもフォト派に人気の理由です。
井田の水中写真で狙って欲しいのがこのガラスハゼ。どこにでもいるガラスハゼですが、ムチヤギに着くガラスハゼはなかなか出会う機会が少ないです。ここ井田はムチヤギがたくさん生えているため、常にムチヤギ着きのガラスハゼを狙うことができます。背景の美しいムチヤギonガラスハゼ。井田でおすすめの被写体です。
春に見られるチビクロモウミウシ。新緑のようなグリーンが美しい背景で撮影することができました。他にも魅力的な被写体がたくさん居るのでフォト派のダイバーならきっと満足のいくダイビングができるでしょう。
井田は西伊豆北部に位置しています。大瀬崎を通過した先にあり、それなりにアクセスに時間がかかります。道中の道路も細く、公共交通機関は限られているのでマイカーでのアクセスになります。マイカーが手配できない方は、都市型ショップなどを利用してダイビングするのが良いかもしれません。サンライズも井田リクエスト可能ですのでご利用ください。
初心者〜中級者、写真撮影が好きな方におすすめな井田の海。初心者だしちょっと不安。どのお店で潜れば良いか分からなくてお困りの方は、リクエストがあればサンライズでご案内可能です。ただ潜るだけではなく、安全に潜る為のディープダイビングの知識や、手順。正しいダイブコンピュータの詳しい使い方もレクチャーします。ディープダイビングの知識と技術を習得して、安全に潜れるようになりましょう。井田の海で水中写真撮影の楽しさをお届けできたら幸いです。