ダイビングショップに、「都市型」と「現地型」があるのはご存知ですか?都心部でもたまにダイビングの看板があって気になっている方も多いのではないでしょうか。
都市型ダイビングショップというのは、東京や埼玉など、都心部や街に店舗を構え、ダイビングをする時はお客様をお連れし、伊豆などの現地まで出向くスタイルのショップです。それに対して現地型ダイビングショップとは、海の近くにお店を構え、お客様自ら足を運んでいただくタイプのショップです。さらにここでは沖縄や海外などエアラインを使わないと行けない現地型を「リゾート現地型」と分類してみます。
それぞれ特徴がありますので比較してみましょう。また、都市型寄りの現地ショップもあれば現地型寄りの都市型ショップもあります。最終的にはお店のスタイルによるので一概に全て当てはまるわけではありませんが、ダイビングライセンスを取得するという観点で一般的な特徴を比較していきたいと思います。
都市型ダイビングショップのメリットとしては手厚いサービスを受けられることです。都市部から現場まで車送迎が付いているので、車中、宿泊中などインストラクターが常に同伴している事、ご自宅からショップまでが近いので仕事帰りなどにも立ち寄れる事などコミュニケーションを取る時間がたくさんあります。海外や沖縄などのツアーや定期的な飲み会も頻繁に行っているのでライセンス取得後も同じお店で末長く潜れる事などがメリットとして挙げられます。
また学科講習やプール講習などは都市部で開催できるので、じっくりと進めていくことができます。インストラクターに対するお客様の人数比も少なめです。ご年配の方や、体力に自信のない方などもおすすめと言えます。海だけでなくコミュニティそのものを楽しめるのでお客様同士、和気藹々とダイビングができることが多いです。またダイビングライセンス取得後も様々な海に出向くので都度ショップやインストラクターが変わらず、あなたの経験値の幅が広がります。沖縄や海外などの遠征ツアーなどの企画も多いので生涯楽しめるショップになるかもしれません。一方、様々な経費がかかっているのでそれなりのご予算が必要になることが多いです。
現地型の一番の魅力はその海のスペシャリストとダイビングできるという事です。都市型と違い毎日その海で潜っていますから楽しませ方や危険なポイントなどを熟知しています。また店舗や車両費など経費のが軽いため比較的リーズナブルにダイビングを提供しているお店が多いです。
一方で現地型はセルフ的な要素が大きいのが特徴です。行き先やタイミングは自分で自由に決められますがその分下調べもしなければなりませんし、現場までは自力で行かなくてはならないので交通機関の手配も必要になります。さらに現地についてからの講習になるので学科講習などの時間が加算され、ある程度ペースの早い講習になりがちです。都市型ショップと違いお客様同士のコミュニティも比較的あっさりしていています。信頼関係が大きく安全性を左右するダイビングにおいてコミュニケーション不足はデメリットと言えます。他ポイントツアーや遠征などを行なっていないショップが多く、ライセンス取得後も同じ海に通う事になるのでその後の楽しみ方もある程度制限されてくる一面もあります。
沖縄や海外などのリゾート型のショップのメリットは暖かい水温や最高の透明度などとても良いコンディションで講習を受ける事ができます。それだけで大変なメリットです。また現地型ショップである事は変わりないので、「その海のスペシャリスト」がインストラクションしてくれるので信頼もおけます。移動交通費や自身での交通機関の手配が必要になりますが、ダイビング自体の料金も比較的低価格です。
一方では限られたスケジュールの中でダイビングメニューをこなさなければならないので体力に自信のある方向けといえます。万が一期間中に講習が終わらず補講が必要になった場合の事も考えておかなければなりません。また最大のデメリットとしてはダイビングライセンス取得後に通う事が難しいのでライセンスを取得したきりダイビングする機会を逸してしまい、ペーパーダイバー化してしまったり、定期的なダイビングができず技術向上の少ないお客様も見られます。
都市型と現地型ショップのそれぞれの特徴について解説させていただきました。どちらが良いかでは無く、あなたに合ったスタイルのショップを選ぶことが重要です。日本には素晴らしいダイビングショップがたくさんあります。サンライズも更に価値のあるダイビングショップになれるよう今後も挑戦し続けていきます。素敵なショップに出会って最高のダイビングライフを楽しんでください。