ダイビングライセンスを取得するには健康体が参加条件

皆様はダイビングに対してどのようなイメージを持たれていますか?遊び?趣味?スポーツ?危険?安全?気軽にできるアクティビティと考えている方もいれば、時に危険を伴う趣味と思っている方もいるかと思います。安全か危険かを二者択一で表現することはできませんが、僕の言葉てお伝えするとこうなります。健康体の方が正しい知識と技術、心得を身につけて、自分の許容範囲いないで活動すればダイビングは安全で楽しいアドベンチャーです。正しい技術と知識はオープンウォーター講習で学びますのでここでは健康状態について考えていきましょう。

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ショップオーナー|ソウイチ
ここでは僕自身がお客様から質問されて調べたことや実際に経験してきたことをお伝えしたいと思います。潜水医学については専門ではありませんので、あくまでダイビングインストラクターの立場からの見解です。

安全あってのダイビング健康管理は十分に

まずはPADIの公式健康チェックシートを確認してみましょう。こちらの項目に該当がなければダイビングを始めるのに問題ない健康状態です。チェック項目に該当した場合は医師の診断書があればダイビングが可能なので諦めないでください。

PADI病歴診断書

以下は現場でよく耳にする症状と、どのような対応をとているかのリストです。当てはまるものがあれば参考にしてみてください。

高血圧について

高血圧についてはよくお客様から質問される内容です。多くの方が高血圧に悩まされているのが現状ですね。高血圧はダイビングにおいてあまり好ましくない状態ですが、だからといってダイビングができないわけではありませのでご安心ください。しかし潜水時は極度の緊張状態となり血圧が上昇しやすい傾向があります。それが引き金となり病気を発症させる危険性があります。高血圧と一口に言っても幅がありますので、ダイビングに詳しいお医者様に相談されることをおすすめします。薬でのコントロールが可能な場合もありますが、必ずダイビングショップにも相談し互いに把握した上で無理のない潜水計画を実施することが大切です。

慢性鼻炎などの耳鼻咽喉系のトラブルについて

高血圧に次いで相談の多い症状が耳鼻咽喉系のトラブルです。特に花粉症などは僕も患っていますし多くの方が悩まれているのではないでしょうか。結論から言いますと人によってダイビングが出来る人とダイビングに支障が出る人がいます。一般的な花粉症や、アレルギー性鼻炎などは比較的影響なく潜れる方もいますが、一定数のお客様は耳が抜けなくなったり、サイナス(副鼻腔)が抜けない状態になってしまうことがありますので、様子を見ながらゆっくりと潜って自分の体と、圧力の耐性を経験するしかないでしょう。いずれにしても、インストラクターに伝えフォローしてもらいながら無理のない潜水をしてください。初めからダイビングを諦める必要はありません。

風邪について

こちらもよくある症状ですね。上記の鼻炎より、風邪の方が厄介な印象です。喉風邪の場合は支障なく潜れることが多いですが、鼻風邪になるとサイナスの痛みや耳が抜けずに痛むことがあります。僕個人の症状ですが、風邪のひき始めは平気なのですが、後半の鼻声の時なんかはサイナスが抜けなかったりリバースブロックがかかってしまうことが多いです。基本的なスタンスとしては風邪のときはダイビングを中止した方が良いと思っておいてください。

心臓や肺などの疾患について

残念ながら心肺の疾患はダイビングにおいて禁忌となります。心肺機能の障害は水中では大きなトラブルにつながる原因です。心臓疾患はもちろんですが、肺気胸も危険なのでそういった持病をお持ちの方はダイビングは諦めましょう。

二日酔いについて

二日酔いはダイビングにおいて減圧症を誘発しやすいと言われています。リゾートやダイビング仲間との飲み会は大いに楽しいですが、飲み過ぎには注意して下さい。水分を補給することで減圧症のリスクを下げることができるのでお酒を飲んだ翌日はたくさんの水分をとってリスクを軽減しましょう。

寝不足について

寝不足も耳が抜けにくくなる原因です。可能な限り睡眠をとってダイビングに参加するようにしましょう。

高齢について

ダイビング事故は圧倒的に中高齢者が多いのが現状です。具体的には50歳以上の方がダイビング事故に遭遇する確率が高くなります。身体的な機能低下と持病の発動などが原因ですので、中高齢者の方は特に健康なライフスタイル作りに心がけましょう。ダイビングを真剣に楽しみたい方は40歳も過ぎればランニングなどのトレーニングをしている人もたくさんいらっしゃいます。

ダイビングと健康のまとめ

ダイビングを始めるには45歳未満が理想的です。45歳以上の方でダイビングを始めたい方は、普段からトレーニングをするなどしてダイビングで事故を起こさない体づくりと、健康的な生活習慣を送ってダイビングライフを楽しむようにしてください。

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